表紙買い

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

久々の表紙買い。
鉄っぽいキーワードに加え、どうも私はこの手の制服デザインに弱いようです。

マリみてやらやらザ・サードやら手をつけてないどころか買っていない本もあるのに表紙で釘付けになってそのままお会計。そして一気に読了してしまいました。

最初はARIAイグナクロス零号駅みたいな感じで駅員さんのゆるい日常的みたいなものを想像していたのですが、読んでみれば現代と同じく国際問題が山積みで国内でも二大勢力がひしめき合ってて陰謀渦巻く世界となかなか鬱になりそうな世界観で、世界がひっくり返りそうな重大事件をT.Bの今ひとつ焦ってるんだか焦ってないんだかわからないようなのほほんとしたものを感じさせる口調で追っていくものでした。

2本立てのどちらの話もラストでヒロインは血みどろの満身創痍っつうのはどうかと思いましたが…。

そんなわけでお約束の、T.BかわいいよT.B。

それはそうと東京駅にかつて11番線(機回し線)があったことは知っていましたが、歴史上11番ホームが存在しなかったというのは初めて知りました。「東京駅の11番ホームで会おう」は実在する都市伝説かと思ってぐぐってみたらこれは創作である様子…と思ったら、婉曲なデートの断り文句としての用法が見つかりました。

続編希望。個人的に陰謀ネタはもういいので*1、鏡状門の"向こう側"の話とか、T.Bが"力"を持った経緯とか、単純に駅員と不思議な来訪者とか読んでみたいですね。

義経ってのは、やはり国鉄7100形蒸気機関車トップナンバー(7101)に由来するんでしょうか。


とりあえず義経の台詞はデフォルトで勇者王の声で脳内再生されています。というか言動といい行動といい、まんま銀狼ヴァルですよ。

*1:正直なところ、この設定だと陰謀ネタではラストのカタルシスに物足りなさを感じるので