試乗会

CB400-SB

カウルは思ったより低い、防風性はゼルビスよりも低いように感じます。あとタンクが妙に細い。ゼルビスよりもよっぽど細い。その一方でエアクリのカバーがタンクのラインの延長線上からはみ出てるのでニーグリップで当たるのが気になります、固くて出っ張ってるので。
エンジンは、んーむ、いつの間にか直4乗れない体になってしまったかも。いまいちおもしろみを感じません。優等生なのはわかるのですが。VTECも少し4バルブ域まで入れましたがなんかはっきりとした変化がなかったような。約1年前にSFのSpecIII乗ったときはもう少し刺激があったように思えたのですが。

XR250motard

何より足つきが辛い。オフ車の乗り方はよく知らないのですが、ステップに合わせて座ると足つきが厳しく、足つきに合わせて乗るとステップ位置がきつい。
取り回しは軽くシングル故にトルクがあってぐいぐい進むのですがエンジンの振動が大きくてあんまり回す気にはなれません。

セロー

XRとはうって変わって足つきも十分、エンジンの振動も少ない優等生。コレは250で昔の223とは違うとはいえ、ベストセラーになったというのも頷けます。

Tricker

軽くて載りやすい、振動も少ない。しかしあくまで近場でちょろっと乗るようなバイクですよね。もしくはトランポで運ぶとか。
このエンジン最初は他のオフ車の流用かと思ったら、新開発ものでそれを流用したのがセロー250なんだとか。

MAXAM

せっかくだからビッグスクーターもどんなものか知っておこうかと。
ちなみに私はスクーターは原付免許取得時の講習でしか乗ったことありません。
自転車もここ1,2年乗ってなくて先日処分しました。

スタート前に早速ミス。エンジンの吹けを確かめようとスロットルをあおったら発進しそうに、そりゃそうだ、ニュートラル無いんだから(笑)
スタートは反射的に半クラやろうとしてリアブレーキを引きずりかけました。
加速はやっぱり物足りない、CB400-SBはともかくセローやXR並みの加速を求めても開けたらあっという間に全開。でも物足りない。その上無段変速特有のずっと半クラ状態のような車速とエンジン回転が同期しないでぬるぬる加速するのはどうも気持ちが悪い。もっとも、パワーに関しては650やそれくらいになればだいぶ良くなるとのこと。とはいえ当然同排気量のギア付き車には敵うべくもないそうですが。んー、大型持ってたらTMAXとか乗ってみると面白そうなんですけどねぇ。TMAXは厳密にはスクーターじゃないですが。
低速の安定性にも難あり。すぐふらついてさらにセルフステアによるヨーが。このふらついたときのヨーとロールの連成運動ってすなわちダッチロール?
ともかくこれで一本橋やすり抜けはやりたくない…。デカスクがあっさりすり抜け諦めるのもこのせい?
足を前に投げ出すライポジも、うーん…。どうせなら右足にブレーキペダル置いて欲しかった…。
楽だ楽だと言いますが、特にそんな気はありません。よく槍玉にあがるクラッチやギアチェンジなんて反射みたいなものですし。まあ、長距離長時間乗った上での疲労についてはわかりませんが。ライディングを楽しむ上での大きな要素であるクラッチワークとギアチェンジをスポイルしてまで楽は欲しくないです。それならATのクルマに乗る。
まとめとしては、「私が乗るものではない。」ダメ、生理的に受け付けません。
でもこれがわかっただけでも大きな収穫。

KSR110

試乗車は色々手が入ってました。手動クラッチだったりスパトラだったり。
110だけあってキビキビ走ります。体感的にはMAXAMよりキビキビ。
コーナリングは結構異質。全然寝ないのに曲がってます。

EC-02

ヤマハの電動スクーター。KSR乗った後ちょっと気になって「乗れますか〜?」と聞いたら「乗れますよ〜」
始動はキーをひねってコンソールのボタンを押すだけ。キーをひねるだけでは走らないのは多分不慮の暴走を防ぐためのセイフティ。止まってる時は完全に無音なので。
だからスタートも変な感じです。
加速感は悪くない感じ。多分50のスクーターよりも遅いですが電動でこれはよく走ってるのではないかと。最高速はうやkmほど。下りでも超えなかったので多分リミッター入ってるのでは。まあ、法律上では50と同じ原付一種なので必要十分。
走行音はきわめて静寂。スタート前に静かすぎて気づかないから人混みでは気をつけろと言うのはまさにその通り。
ステアリングはキャスターが立ちすぎてるのかスカスカ。低速域ではすぐフラフラに。
総括としては、「電動でもこんなに走るのか」と言ったところ。
これで値段がこなれてればチョイノリよりもこっちが欲しいですね。エコとか近未来的とかもありますが現実的な面でリヤサスがちゃんと付いてます(チョイノリはリジッド)。あとハンドルやステップが畳めるのでモンキーやモトコンポ的な使い方が出来るのも面白そうです。
ちなみに、EC-02は何故かバッテリーをもう一本内蔵できるのですが、二本目は別売りだそうで。この二本目の理由、考えてみたらリザーブなんですね。二本分入るなら倍サイズのバッテリーでパワーか航続距離伸ばすべきじゃないのか?と当初思っていたのですが、恐らく開発サイドが言いたいのは、二本バッテリー積んで、一本目が切れたら「すぐに帰れ」と言うことではないかと。単純に考えて帰りも同じ距離走る訳ですから、帰りもフルにバッテリー一本分の電気を使うわけです。エンジンのように近くのスタンドで燃料補給してすぐスタートなんてことが出来ない電動スクーターではここで帰らないと本当に「帰れない」わけで。
ちなみに航続距離は約30kmだとか。近所の足には十分ですね。実用面ではキャリアがないのが厳しいですが、余剰出力足りないので荷物は背負える程度に止めておくべきなのかも。

総括

今回はゼルビスの後継としてはまずチョイスしないようなものを中心に乗ってみましたが、いろいろと参考になりました。特にMAXAMとかEC-02とか。
大型ではVFRの試乗車もあったのですが中免で乗れるわけもなく。そしたら他の人が試乗してたりして羨望の眼差しの自分が居たり。
ともかく、大いに楽しめたのですよ。